2009年8月アーカイブ
33歳の女性 I さんは、子供の頃からアトピー性皮膚炎があり、悪化を繰り返していました。特に季節の変わり目の、6月に悪化し、相談に来られました。
状態は、全身が乾燥気味、紅斑があり、痒みが強く、寝ている間に掻いて出血もあり、生理の前に悪化するとのこと。
病院では抗アレルギー剤と軟膏をもらっておられました。
そこで、まずは乾燥、痒み、便秘を目標に<当帰飲子> <黄連解毒湯> <涼血顆粒>をお使いいただきました。
2週間後にこられたときは、赤みも痒みも乾燥も軽減し、これらの漢方薬がピッタリと合ったことを確認しました。2ヵ月後には赤みは全くなく、寝ているときに掻くこともなく、乾燥だけが残っている状態まで改善しました。
アトピーに使う漢方薬はたくさんの種類がありますが、ピタッと合うときは2週間でかなりの改善が見られることもあります。すべてがこのように行けばいいのですが・・。
72歳の男性Oさんは、年齢のわりにはとても元気で体格もよく、スポーツジムに通っておられましたが、昨年8月頃から右の脇腹の辺りが痛くなり、寝返りすると痛みで目が覚めるほど強くなってきました。
そこで病院でCTや血液検査を受け、鍼灸や整体にも行かれたものの、全く改善せず、今年4月に相談に来られました。
詳しくお聞きしても、特にその原因が思いつかないとのことでしたので、「ご家族の問題は何かありませんか?」とお伺いしたところ、奥様がその頃から大きな病気になられているとのことでした。そこで『やっぱり!』とすぐに判断でき、<大柴胡湯>をお使いいただきました。
1週間過ぎた頃には、かなり痛みが軽減し、2週間ですっかり痛みが取れて驚かれました。
漢方ではよくみられるケースで<胸脇苦満>といい、季肋部や肋骨弓下部の筋肉が緊張状態になっているためです。そして、これに対する漢方薬は、体質に合わせていくつかの種類がありますが、いずれもストレスを緩和するような<柴胡剤>を用いることで、短期間に改善するケースがほとんどです。
西洋医学で半年以上不明な症状が、2週間で改善するという、漢方が得意な分野です。
主婦湿疹は手掌湿疹とか手湿疹とも言われます。
主に水仕事を繰り返して行うことで起こるもので、皮膚の表面のある脂分が奪われて保護膜がなくなったため皮膚が侵され、水泡が出来たり、それがつぶれて皮膚が乾燥するなどの症状があります。
主婦だけでなく、美容師さんなどにもよく見られます。
50歳の女性Iさんは、1年ほど前から手に小さい水疱ができ、それがつぶれると乾燥して皮膚が剥がれ、ひび割れするという繰り返しでした。既に<紫雲膏>をお使いでしたが、完全には治らないので相談に来られました。
症状はよくあるケースで、早速<瀉火利湿顆粒>と<五行草>をお使いいただきました。その後20日後に来られ、新しい水泡は出なくなり、皮膚が綺麗になってきたとのこと。但し、肌の艶は無いままでしたので、水泡が完全になくなり、荒れが治まればお薬を変えて、お肌に潤いを持たせる漢方薬に切り替えることにしています。
美容師さんなどで、仕事の環境が変えられない、直接に水や薬品を触ることが避けられない場合は、改善が望めませんが、主婦の場合はちょっと気をつけるだけでも、短期間に改善します。
突発性難聴とめまいは同時に起こるケースがよく見られますが、難聴を発症した後にめまいが起こるケースもあるようです。
55歳の男性Yさんは5年前に突発性難聴になり、しばらくして一度は良くなったのですが、4年前に強いめまいを発症しました。西洋薬は服用しておられたのですが、その後改善されないので相談に来られました。
ふらつきが強く、時に回転性もあり、考え事をして不安感が出ると悪化するようでした。また耳閉感やワーンという耳鳴りもありました。
そこで漢方薬は<柴胡加竜骨牡蠣湯>や<沢瀉湯>をお使いいただきましたが改善せず、今度は<半夏白朮天麻湯>をお使いいただいたところ、めまいが軽減し、楽になってきたとのこと。
まだまだ時間がかかりそうですが、4年間苦しまれたことだけに、明るい兆しが見えて良かった事例です。
特に辛いことがあって悲しいのでなく、パニック障害などに伴って生じる悲しさがあります。
34歳の女性Yさんは、以前から仕事のストレスが原因でパニック障害となり、心療内科で薬をもらっておられました。しかし、わけもなく悲しくなることが改善されず相談に来られました。
冷え症で、疲れやすく、寝つきが悪く、クマが出来やすいなどがあり、漢方薬は<帰脾錠>や<甘麦大棗湯>をお使いいただきました。
しばらく続けられた後気分も良くなり、西洋薬も減量できたとのこと。その後も様々な症状がありましたが、お薬を変えながらも順調に過ごされています。
暑くなってくると湿疹が出る方があります。特に脚や脇、関節部位に多く、汗で悪化するケースが見られます。
82歳の女性Hさんも、毎年この時期に発症し、赤みはないのに痒みがあるとのことでした。そこで<消風散>をお使いいただきましたところ、少しずつ改善してきました。
人により原因は異なり、薬も異なりますが、Hさんの場合は、汗の成分が肌を傷めているためと思われます。
特に睡眠不足というわけでも無いのに、昼に眠くなる方はよくあります。
その原因は様々ですが、よく見られるケースは、胃腸が弱い方や慢性的な精神の疲れによるものです。
25歳の会社員Hさんは、疲れやすく、日中に眠い、会社に行くと吐き気がする、咽がつまるなどの症状があり、相談に来られました。お聞きすると、ストレスが多く、緊張しやすく、そのため神経を消耗している、<気虚>の状態と思われました。そこで疎肝解欝止痛を目的として<四逆散>や、補気のための<補中益気湯>をお使いいただきました。
1週間後、眠気も吐き気も改善しましたが、ストレスは続くのでその後も継続してもらっています。
病院で検査をしても特に異常がない場合は、漢方がよく効きます。
女性にとって、抜け毛、薄毛、白髪は大きな悩みのようです。特に若い方は気分的にもショックを感じられるようです。
34歳のAさん、元々貧血傾向があったのですが、結婚してから特に白髪が気になりだし、増えてきたと相談に来られました。
漢方で髪は<血余>といい、血液の余りが髪を育てる、つまり血液が充分に毛根に補われると髪は育つと考えますので、Aさんには<婦宝当帰膠>と<首烏片>をお使いいただきました。2ヵ月余り使われた後、白髪は減ってきて良かったと報告をいただきました。まだ抜け毛は治まりませんが、時間とともに改善してきそうです。
これ以外にも、ストレスが多い方の場合や、血流の悪い方の場合は様々な漢方薬で改善する例はたくさんあります。
3歳のTくんは、1歳過ぎた頃からアトピーを発症し、今回幼稚園に入った頃からさらに悪化して相談に来られました。
症状は、温まると痒みが増し、掻いてしまので、関節部位は傷があり、湿潤していました。
そこで漢方薬は症状改善に<消風散>、体質改善に<黄耆建中湯>をお使いいただいたところ、2週間で改善の傾向が現れ、1ヶ月で湿潤や痒みは治まりました。比較的早い改善でしたが、根本治療のために体質改善薬は続けていただいています。
子供は粉薬を嫌がることも多いですが、症状が改善すると喜んで飲んでくれるようです。
腎臓は握りこぶしより小さい臓器で、血液のろ過や身体の水分調節をする重要な臓器であるとともに、血圧を調節するホルモンの、レニン・アンジオテンシンを生み出しています。
このホルモンが、慢性腎臓病(CKD)の悪化に関与していて、検査の指標となっています。
定期的に行っている当店の社内研修会で、以前に内科医から教わったこともあるのですが、お客様に説明するのは難しいものです。
39歳の女性Kさんは、慢性腎臓病で病院にかかっておられましたが、当店にお越しにいただいた後、冷えの改善などに漢方薬をお使いいただいていました。そして、一番体調がよくなるということで、<冠元顆粒>と<真武湯>を継続されていたところ、前述のホルモンの値が正常値になり、病院でも不思議に思われたとのことでした。
冠元顆粒は中医学では<活血作用>があり、真武湯は<温陽利水>とされ、Kさんの症状と体質に適合したものと思われます。
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