2008年5月アーカイブ

当店は交通の便も良いせいか、外国人がよく来られます。

昨日は中国人の男性が、日本に在住する娘さんとともに来られました。この方、日本に来て少し滞在されているのですが、最近身体が熱く感じ、耳鳴りがして、イライラし、不眠が続くとのことでした。そして中国の牛黄解毒丸のようなものが欲しいが、中国語で症状を説明したいとのことでした。

残念ながらカタコトの中国語では聞いても理解できないので、しかたなく娘さんに翻訳してもらいながらの問診の結果、陽気が増してきて身体に熱がこもり、これらの症状を引き起こしているようでしたので、<牛黄>と<黄連解毒湯>などをお使いいただきました。

外国語での相談は、正確に症状を把握するのが難しいものですが、舌診や望診などでも判断ができるのは漢方の長所かもしれません。この方、その後良く成ってきたか心配です。

腹痛を伴う便秘で相談を受けてすっかり改善したKさん、今度は腰椎すべり症と坐骨神経痛があり、腰を曲げたときに痛みが出るとの相談を受けました。当然整形外科で週1回の注射を受けておられ、シップ薬を貼ったりしておられましたが、それもあまり芳しくないとのことでした。

そこで、漢方薬は<独歩丸>だけを使ってみることにしました。3ヶ月ほど経過した頃、腰の痛みはほとんどなくなり、注射もシップも不要にまで改善しました。Kさんは先に<桃核承気湯:トーガック>をお使いいただいていたので、多くの種類の漢方薬は使えず独歩丸だけでしたが、ピッタリ合ったようでした。

腰椎すべり症は完治しないといわれますが、治らなくも痛みがとれて生活が楽になる、QOLを高めることができるのは漢方薬の特徴でもあります。

爪甲の裏側が自然と剥離し、白くなって空洞ができるという症状があります。爪甲剥離症といわれ、化学薬品説やカンジタ菌説などあるようですが、正確な原因は不明とも言われます。

外傷や薬品などの原因が明らかな場合を除き、漢方ではこの原因を主に<肝血虚・営血虚損>などと捉えます。つまり血液が爪の下の細胞まで充分に補われず、乾燥してはがれていくという捉え方です。

65歳のTさんは、鼻炎や後鼻漏で相談に来られましたが、あわせて爪もよく剥離しやすく気になるとのことでした。またストレスを感じやすく、いわゆる<気の流れ>も改善したいとのことでした。

そこで後鼻漏の薬にあわせて、<加味逍遥散>を長期に渡ってお使いいただきましたところ、以前のようにひどい剥離はなくなりました。少し剥離し始めると<四物湯>や<加味逍遥散>を増やして使い、調子の良いときは鼻炎の薬を使うというようにしています。

陰陽五行説では爪は肝の精気の色沢を現すところとされていて、爪と肝臓とストレスが関連していると考えますが、まさにこのとおりなのです。

昨日は恒例の社内研修会。

6年前から元病院長の橋本先生にお願いして、現代医学の基礎知識から専門的なことまでじっくり学ぶ機会を作ってきました。数えて第21回になりました。

今回のテーマは「慢性腎臓病」(略してCDKシーケィディと言うそうです)。現在、

①世界的に腎透析患者が増加していること、

②また糖尿病性の腎症からの末期腎不全が全世界に増加している

③CKD(慢性腎臓病)の発症には糖尿病などによる動脈硬化が影響している。

④CKDではCVD(心血管疾患)の発症と関連があり、入院および死亡の危険性が高く、国民の健康を脅かしている。

と世界腎臓病学会が警告しているのです。

つまりCKD(慢性腎臓病)によってCVD(心筋梗塞、心不全および脳卒中)の発症率および死亡率が高くなるのです。とても怖いですね。

CKD発症リスクは高齢、遺伝、検診で腎機能の異常をいわれた方、高血圧、糖尿病の方、肥満、膠原病の方などが上げられます。最近言われていますメタボリックシンドローム(MetS)の方は要注意です。当てはまります方多いですね?!!

CKD(慢性腎臓病)は検尿で尿蛋白が出ている方。糸球体濾過量(GFR)が60ml/min/1,73㎡のかたがCKDと診断されるそうです。この数値はみなさんが血液検査される項目の中で「血清クレアチニン」の数値がわかれば当店でGFR(糸球体濾過量)を計ることが出来ます。気になる方は検査データをお持ちください。

これからは「CKD」の言葉が皆さんの「耳」に「目」に付くことでしょう!!

新しい医学知識を身につけ、とても勉強になった1日でした。

まずは大地震でたくさんの方が亡くなられましたこと、心よりご冥福をお祈りいたします。あわせて被害にあわれた方々の生活が少しでも早く復帰することを願っています。

当店では日頃から中国に係わりのある漢方薬を取り扱い、また中国人の知人もたくさんおられますので、今回の災害は他国の事とは思えません。中国の少し奥地にも行きましたが、どこに行く時も狭い山道を走りぬけて次の町にでるというケースが多く、これらの道が一旦崩れてしまうと、救援も大変なことと想像されます。

成都には<冠元顆粒>を作っている工場があり、1昨年11月に工場見学に行きました。ここの設備には大きな損害はないとのことでしたが、そこで働いている方々には被害が及んでいると聞きます。

http://www.kanpou.info/ichizen/index.php?id=06110003Kasei

また、この時は四川大学・附属華西病院にも研修で訪れましたが(写真)、現在そこに日本の医療チームが入って、救急外来、集中治療室(ICU)、人工透析などの救援活動が行なわれていると聞きます。この成都でいちばん大きな華西病院も、被災者が多く、ごった返していることと思われます。

http://www.kanpou.info/ichizen/index.php?id=06110002

今朝のテレビでも、成都の病院だけでは対応しきれなくなり、上海などに移送が始まったとか、親が亡くなって孤児となった子供たちなどを報道していました。援助してあげたいと思っても個人では募金しかできませんが、日本として長期的な援助を期待するしかありません。

日本に住まわれて、日頃教わっている中国人の先生方も、今回の地震に対する日本の取り組みや募金活動に対し、心より感謝をされています。当然私共も、様々な機会を通じてできるだけ協力しようと取り組んでいます。

今回の地震は悲しいことですが、これをきっかけに日本と中国の国民が、より友好関係を結び、より親しみをもてるようになることを期待しています。

めまいの症例はたくさん書いてきましたが、いずれも引き金になったことや原因を探ることで、改善の方向が見えてきます。

37歳の男性Tさん、昨年8月以来8ヶ月間、朝起きて動き出すとフワフワし、足がよろける感じが毎日のように続いていました。もちろん、脳検査や耳鼻科での検査などすべて受けてきましたが特に異常は認められず、漢方薬での改善を訪ねてこられました。

そこでまず発症した時のことやきっかけを訪ねましたが、特に何も変わったことなく突然に生じたとのことでした。体質判断や、頭冒感、動いて悪くなるなどから水毒によるめまいと考え、<冒眩散>などをお使いいただきました。

2週間後、ふらつきの回数は軽減し、頭が重い感じもなくなりました。そこで改めて発症時期の話をお聞きしたところ、健康のために毎日歩き始めたので、アイスコーヒーを毎日たくさん飲んでいたことを思い出したとのことでした。やはりここに原因があったようです。まだ寛解まではいきませんが、改善の方針が決まり安心されていました。

相談の中で原因を早く捉えることの必要性を痛感しました。

糖尿病相談の特徴は、来られた時はしっかり改善しなければと思われるのですが、1度来られた方が2回目は来られないというケースが多く見られます。自覚症状がなく、当然費用もかかるので、自分で運動や食事療法で改善しようと思われるのかも知れません。

72歳の男性Kさんは8年来のおつきあいで、最初は血糖値に良いお茶のようなものがないかと来られました。そこで昔から使われる民間薬の<タラ木皮>や<連銭草>などをお使いいただきましたが、食事のコントロールも出来てなくて、血糖値は上り気味の時は<若蘇源>などもお使いいただきました。

その後HBA1cが9を超えたので一念発起され、徹底した食事療法をされつつ、病院の薬と漢方薬も併用し、HBA1cを6,5まで下げることができました。また、日常的には<冠元顆粒>をお使いいただき、眼底出血が起きた時は<田七人参>に変更したり、状況に応じて根気よく改善に取り組んでこられました。結果、HBA1cは少し高い程度で維持されています。

考えてみれば、それが出来たのもKさんの努力以上に、奥様の努力と管理が大きかったものと思われます。糖尿病の改善には夫婦の協力が不可欠であることを学びました。

昨日に続き、もう一つの新製品を試食してみました。Kais_2

この健康食品『海精宝』は、中国で有名な漢方薬<聚精丸>や<五子衍宗丸>、<魚鰾五子丸>に加減を重ね、海の人参といわれる魚鰾を中心に、枸杞子、沙苑子、酒黄精、マカの5種類の生薬が配合された健康食品です。中国では、聚精丸や五子衍宗丸は、強壮効果に優れ、不妊治療に用いられています。

また魚鰾はニベ科の魚の浮き袋を炒ったもので、中国では食材としてよく用いられています。成分はコラーゲンやムコ多糖類、ビタミン 、亜鉛、セリン、鉄分などが豊富に含まれ、昔から海の人参『海洋人参』として知られています。私も先日天津での男科研修に行った時にも食べてきました。キクラゲのようで、さっぱりしていて美味しかったです。おかげさまで、元気になりました! 

Gyo1_2

Gyo2

そして当店スタッフが食べた感想は、おつまみになりそう・・だとのことです。

様々な新製品が発売されますが、当店で取り扱うものはすべて先ずは自分達で使ってみることにしています。Suikaro

今回発売されたのは『瑞花露薬用ソープ』という、主に皮膚病や肌荒れなどの方に最適のソープです。成分は低刺激性植物由来せっけんに、人参、当帰、紫根、苦参、地楡などの生薬成分が配合されていますので、肌荒れを防ぎ、潤いを保ちながら、汚れをやさしく洗い流します。

泡たてして使いますので、少量で顔や身体にも使えます。スタッフで早速試してみると、手を洗った後がツルツル! スッキリ! 爽やか! で、みんな手を握りあっていました。

気候が暖かくなり、多汗の相談が増えてきました。しかしこの時期でも、風邪に当たったり、冷えると蕁麻疹が出るという<寒冷蕁麻疹>のご相談がありました。

大学生の男性Aさんは中学生の頃から蕁麻疹を発症、寒い時期に手や顔などの露出部分が痒くなるという状況でした。当然、冷えが慢性的にあり、お風呂を出た後もすぐに冷えて発症するようです。

医院では抗アレルギー薬をもらわれていたのですが、長い間飲んでいても治らないのでもうやめて、漢方薬で根本治療をしたいとのことです。

そこで、体質もあわせて判断し、<真武湯>をお使いいただきました。女性で貧血傾向があるような方には<当帰四逆加呉茱萸生姜湯>を使うこともありますが、いずれにしても身体の中からしっかり温めることで改善でき、根本治療になるのも漢方の特徴です。

花粉症の時期には、鼻水やくしゃみなどに対し<小青竜湯>が良く使われます。また、風邪のファーストチョイスとして<葛根湯>も一般的に知られています。

しかし、これらの漢方薬の中には<麻黄>という生薬が含まれ、これによって脈が速くなり、動悸のする方がまれにあります。中国の医師の話では、子供に小青竜湯など麻黄の含まれる漢方薬はほとんど使わないとのことです。

先日後鼻漏でご相談にこられた35歳のMさん、医院で小青竜湯が出されたが、これを飲むとひどくドキドキするとのこと。そこで半分の量にしているが、それでも動悸がして困るといって相談にこられました。すぐに麻黄の影響とわかりましたので、<衛益顆粒>などの麻黄の含まれない漢方薬に切り替えていただきました。

なぜか日本ではよく使われる漢方薬ですが、注意が必要であることを改めて考える機会となりました。

中国の料理は脂濃いと思われがちですが、店によってずいぶん異なり、食も中国の楽しみのひとつです。

天津の3大名物というと <狗不理包子:パオズ > <十八街麻花:マーファー> <耳朶眼炸炸羔:ジャーガオ>の3つと言われますが、それ以外にも種類は多くあります。狗不理包子はこれです。

Paotu 

また、他店で見た餃子の皮のようなものを丸めて蒸したもの(名前は不明)も美味しかったですね。

Mochi

ビールも最近は冷やしたものが出てきます。

Beer1   Beer2

Beea3_2   

天津曹開鏞中医男科医院に研修に行きました。

この病院は男性トラブル専門の医院で、男性不妊症、性機能障害、前立腺トラブル、などを中医学で治療している、中国で最も有名な医院です。中国各地から飛行機で相談に来ています。日本では男性の相談は内科や泌尿器科ですが、なかなか診察を受けにくいもの。こんな専門の先生がいると安心だと思います。

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入り口には<すべての男性に元気を届け、それぞれの家庭をもっと幸せに>のスローガンが掲げられています。

Siawase

研修のあと、記念の書物や、曹開鏞先生の製薬工場で作っている漢方薬をいただきました。あとで知ったことですが、中国では有名な男性用漢方薬のようです。写真は曹開鏞先生

Zoutei

昨日の続きですが、天津の古い住宅街はほとんど取り壊され、主な道路から見る町並みは10年前とは比べ物にならないほど美しくなっています。しかし、地元の人たちは、古い町には人間のつながりがあって暖かかったが、高層マンションが増えてからは人間が疎外になり、寂しい思いがするとのこと、どこの国も同じです。写真は解体される古い街並。

Kaitai

天津の観光地<天津テレビタワー>は高さ415mで中国第2番目の高さを誇る名所となっています。タワーそのものは昔と変わっていませんでしたが、入り口は厳しい警戒で、空港並みのボディチェックがあり、手持ちの飲料はすべて入り口に置いておくなど、オリンピックを控えての厳戒態勢を身近に感じました。Securi

Ower    

レストランでは衛生面も改善され、日本では見られない光景を見ました。グラス、カップ、皿、スプーンが消毒済みと書かれてラッピングされていました。これもオリンピックがきっかけでしょうか? 

Cup

天津市の中心地の近くには瀋陽道古物市場という骨董屋が連なる街並みがあります。玉石や泥人形、飾り物、書画などがたくさんありますが、その入り口で昔懐かしい<飴細工>を見つけました。繊細な芸術品のようです。

Ame

1日から天津にきています。

行き先は<天津曹開鏞中医男科医院>という、中国でもトップの男科専門の医院で、ここでの男科の特別研修に参加しています。研修内容は後日に紹介することとして、天津の状況を紹介しますと・・・

実は11年前にも天津での研修と製薬工場視察に来たことがあるのですが、それから大きく変わり、中国の他の都市と同様に高層ビルやマンションが乱立しています。特にオリンピックを控え、急ピッチで環境整備やビル建設が進んでいます。

Mans_2 

あわせて黄砂かスモッグかわからないひどい霞で、青空がまったく見えないのは北京と同様です。

Kasum

天津ではオリンピックの種目のサッカーが開催されますので、世界中のサポータが押し寄せることが予想されます。すでにサッカースタジアムも完成のようです。

Succ_2 

天津濱海国際空港は4月28日より新しいターミナルビルができ、新しいビルの中を歩いてきました。

Terminal 

以前、中国のゴールデンウイークは7日間休みだったのが、最近は3日と短くなりました。ちょうど到着日がメーデーでしたので、街や道路には国旗が飾られています。

中国の経済発展がすざましいことを実感した初日でした。