犬の排尿トラブル

人間だけでなく、犬も高齢になるとさまざまなトラブルがあります。

Sさん宅の犬は17歳の高齢で、夜間頻尿があり、また排尿の力が低下して腹部を押さないとしっかり排尿できないと相談にこられました。

以前にも同様の相談があったので、今回も五苓散をお使いいただきました。この薬は<腎気>を高め、膀胱の働きなどを良くするとともに、利尿効果もあり尿量をふやし、頻尿の改善に繋がります。人間も犬も同様に考え、同じような薬で効果が期待できます。

サルノコシカケ

山に行くと広葉樹だけでなく、松などにも大きな<サルノコシカケ>が付いていることがあり、これらを採ってきて買ってくれないかと持ち込まれる方がありますが、成分が明らかでなく使うことはありません。

当店では、信頼できる生薬メーカーからの<コフキ サルノコシカケ>を<寄生>として販売しています。

かつては民間薬として、解熱薬や心臓病の薬代わりに用いられていたこともあるとか。また免疫にも効果があり、癌の予防にも使われてきました。最近はその他のキノコ製品が増え、また飲みやすく錠剤や顆粒タイプのものがあり、お茶として使うものは少なくなりましたが、日ごろから健康茶として使うには最適の商品です。

高齢者の便秘

便秘は女性に多く、且つ高齢者によく見られます。

先日お越しになったFさんは病院で長い間<カマグ>をもらっておられましたが、調子が変わってきて、頻繁に便意があり、また水様便になるときもあるとのことでした。そこで穏やかな便秘薬の<ハーベルシー>と、腸内の水分を吸収してくれる食物繊維をお使いいただきました。

もう一人のTさんは、病院でもらっていた<漢方薬T>が効かなくなってきたので、何か適当な便秘薬をとこられました。お聞きすると便はコロコロとして、乾燥し硬いとのこと、高齢者によくあるタイプです。そこで、腸内の潤滑をよくする、穏やかな便秘薬の<麻子仁丸>をお勧めしました。

便秘薬はその効果に個人差があり、高齢者の場合はあまり強いものは好ましくないので、主に<麻子仁丸>をよく使います。また便がすっきり出ない方には<食物繊維の健康食品>を併用していただくと、毎日が快適になります。お試しください。

天然マイタケに遭遇

この連休は秋の風を楽しもうと、またまた山に行ってきました。渓流は水も空気も澄み切って美しいのですが、先に釣り人が入ったのか?釣果はサッパリでした。

でも山道を歩いている途中、同行のスタッフがたくさんのキノコを発見!とりあえず持ち帰り、ネットや専門のサイトで調べた結果<天然マイタケ>とわかりました。東北地方などではよく出るようですが、比良山では初めて見ました。天然物は滅多に見つからない高級キノコなのです。

キノコは免疫を高めるとして、以前はアガリクスやマイタケなどもたくさん製品化されていました。当店では最近は<健康食品S>をよく使いますが、ブームが去った今もキノコ自体はすばらしい食品ですので、毎日食べてください。

若年性の耳鳴り

高齢者のキーンという耳鳴りや、中高年のゴーという耳鳴りの相談はよくありますが、若い女性にはピーというような耳鳴りがよくあります。

27歳の女性Tさん、回転性のめまいとともにピーという耳鳴りが発症し、長い間治らないので相談にこられました。仕事が忙しく、睡眠も充分とれず、疲労が重なっているようで、また冷えのぼせや腰痛があります。

漢方では<血虚>、<肝腎陰虚>と捉え、補血作用の<婦宝当帰膠>と補肝腎で目のトラブルにも使う<杞菊地黄丸>をお使いいただきました。1ヶ月程度で少し改善したのですが、費用のこともあり中断していました。しかし、薬をやめると再び悪化したので、再度来店され続けることになりました。

女性の耳鳴りは疲労や貧血によって起こるものが多く、また産後の血虚によるものもあります。いずれも早い時期に対応すれば改善は早く、慢性化の心配はありません。

漢方は多面的に効きます!

元々神経を使い、緊張しやすく、特に外出しようと思うと胃腸がおかしくなり、トイレに行きたくなる方は多くあります。学生で登校しようとするとトイレに何度もいく方と同じです。

原因は緊張によって、腸が刺激を受けるものと思われますが、こんなときに漢方では<桂枝加芍薬湯>を用います。

30歳のNさん、前述のような症状で相談を受け、冷えもありましたので<婦宝当帰膠>と<桂枝加芍薬湯>をお使いいただきました。そして2ヶ月程度でこれらの症状は改善したのですが、それ以外にも、よく眠れるようになり、美容効果もあるようで、肌の調子もいいし、髪の毛も調子が良くなったと喜んでいただきました。

漢方薬に共通しているのは、単に症状改善だけでなく、体質改善に繋がっていくことが特徴ですので、上手に活用してください。

足の筋がつる!

40歳以上の女性に多く見られる症状で、疲れたときや寝ているときに筋肉がつったり、痙攣を起こすことがあります。

60代の女性、朝方にふくらはぎがつるとの相談を受け、<四物湯>をお使いいただきました。2週間ほどで頻度は低下し、少し楽になったとのこと。

原因は、筋肉に充分な血液が補われないためで、漢方では<四物湯>のような<補血>剤を使います。一般的に痙攣にはよく<芍薬甘草湯>が使われますが、頻繁に起こる場合は体質から考え、対応することが必要です。

対人緊張症

毎日たくさんのメール相談をお受けしますが、顔が見えないだけにお薬の処方も難しく、慎重に且つ充分にお聞きして対応します。それだけに、改善したとのメールをいただく時はとても嬉しいものです。

42歳のSさん、少しのことで緊張し、外出することに不安感を伴い、また咽が詰まり、息苦しいという訴えでした。また貧血や冷え症もあったので、<婦宝当帰膠>と <半夏厚朴湯>をお使いいただきました。

その後3ヶ月間の服用で症状はかなり改善され、「神経の過敏さがほとんどなくなり映画なども楽しめるようになりました」とのお礼のメールをいただきました。お礼のメールは次の方の処方を考える励みになり、糧となる嬉しいものです。

睡眠時に大声!

以前にもこのような症例を書きましたが
https://www.kanpou.info/blog/ichizen/2023/05/post-7722.html

ストレスを受けやすい方が過去のストレスを抱え込んで発散できていない場合、睡眠時に無意識で大声をあげたり、腕をふって、周りの方を驚かせるというケースがあります。特に定年退職した後の男性によく見られます。

62歳のHさん、2ヶ月前に退職されたのですが、最近息苦しくなったり、めまいや不安感、不眠があり、病院で心臓などの検査を受けましたが特に異常なしとのことで、相談に来られました。

詳しく聞くと、それ以外にも睡眠中に大声をあげたり、腕を振ったりしするのですが、本人は無意識でしている、また朝起きは寝た気がしないほど疲れているということでした。

そこで、前にも同じようなケースを見ていますので、Hさんには神経症にも使う<温胆湯>と、安神作用の<柴胡加竜骨牡蠣湯>をお使いいただきました。

その後来店されて結果を聞いたところ、薬を飲みはじめてすぐ症状が治まったが、薬が切れると再び同じ症状が出たとのことでした。また、睡眠がしっかり取れて身体も気分も楽になるので、しばらくこの薬を続けることになりました。

原因は前述のとおりで、漢方薬で興奮状態が緩和され、息苦しさも睡眠時のトラブルもすべて解決しました。同じような症状でお困りの方が多いのではと思われます。

夏ばての相談

夏ばての話を昨日のメルマガに書きましたが、早速に夏ばての相談を受けました。

従来からお越しの女性Mさん、男性も顔負けするほど、毎日遅くまで仕事をされているのですが、今年は特に忙しく、ストレスも多くて疲れがとれない、朝方目が覚めるが起きづらいと相談に来られました。

外見上もまぶたがはれ、顔色もあまり冴えない状況でした。そこで身体疲労に対しては、慢性疲労の方に好評の滋養剤<瓊玉膏>を、精神的な疲労に対しては<エゾウコギ含有健康食品S>をお使いいただきました。

今までいろいろな症状に漢方薬をお使いいただき調子よくなってきたMさんですので、しばらくすると元気な顔を見せてくれるものと思います。