2007年1月アーカイブ

額やあごに吹き出物がよくできる方があります。

女性の場合はホルモンバランスとの関連がありますが、男性は胃腸機能の低下が関連することが多いようです。

今日お越しになった男性、台湾に行ったときに漢方相談し薬を作ってもらってきたが、切れたので同じようなのがほしいとのことでした。残りの少量のエキス剤をなめると木香や縮砂のような香りがしたので、胃腸薬と見て話したところ、台湾でも<胃気低下>が原因で生じている吹き出物と言われたとのことでした。

そこで当店では<香砂六君子湯>をお使いいただきました。なお、赤みが強いにきびの場合は、<黄連解毒湯>を使うこともあります。

やはり体質によって薬は変わります。

三人目の方は通りすがりの50代の男性。

顔色はやせて肌色は黒く、唇も紫色で、明らかに<お血>タイプ、すなわち血流不良の体質と判断しました。この方は夕方から夜にかけて血圧が上がる、また肩こりもひどいとのことでしたので<冠元顆粒>をお使いいただきました。

血流が悪くて肩こりや頭痛があり、血圧が高い方にはお勧めの薬です。
 

昨日に続き二人目の方は40歳の会社員の男性、

見た目は高血圧と思われないスタイルの方で、緊張しやすくのぼせやすい体質。血圧は上が140/下が90程度なので、薬でなくお茶のようなものがほしいとのことでした。

そこで、昔からよく使われ、最近もブームになった<杜仲茶>をお使いいただきました。葉っぱでなく、杜仲の木の皮の部分には成分が多く含まれ、漢方では<補肝腎><強腰膝>といって、下半身の力を強め、身体をしっかりさせる効果があるとされています。のぼせや疲れやすい方には適するお茶として使います。

今日は不思議なことに高血圧の相談の方が連続しました。それも全く異なるタイプの方でしたので紹介します。

62歳の男性Mさん、3年以上お越しいただいている方で、昔より血圧は高め、血糖値も少し高めで漢方薬をご利用いただいていました。

この方は毎日1時間以上歩いて、健康には気をつけておられるのですが、最近は少し体重がふえたためか血圧が150を超えるときが多くなってきました。様々な漢方薬を使ってきましたが、体重には勝てない?ようでしたので、今回はダイエットも兼ねて<扁せき>をお使いいただきました。

この薬は<九味半夏湯>という処方で、体内の水分代謝を良くしてダイエット効果をあげるものです。ダイエットにはこのほか<防風通聖散>もよく使われますが、いずれも高血圧に使える処方です。

今まで何回か蕁麻疹に関して書きましたが、

http://www.kanpou-ichizen.com/2006/11/post_b4c3.html

http://www.kanpou-ichizen.com/2006/10/sinn__b05a.html

今日は2人の方からうれしい報告をいただきました。

一人は72歳の男性Tさん、昨年5月に蕁麻疹を発症し、その後病院で治療されていましたが完全に消えることなく、今年の初めに相談に来られました。

体質は、血圧が高く、暑がり、脂肪肝があるという<湿熱>タイプでした。そこで<茵陳蒿湯>・<黄連解毒湯>などの漢方薬を使っていただきました。

その後、5日間を過ぎた頃から蕁麻疹は消え、新たには出なくなりました。身体の中から余分な熱を取った結果改善したようです。

二人目は55歳の男性Tさん、昨年から時々蕁麻疹で相談に来られていたのですが、肝機能が高く、また年末にお酒も飲むことが多くなるので、<文山田七>を使っていただきました。

その後は蕁麻疹が出なくなり、調子が良いとの事。結局肝臓の解毒作用の低下が原因だったのではと思われます。

使う漢方は異なりますが、同じ症状の方が同じ時期に良くなったので参考に紹介します。

先日、『発掘!あるある大辞典II』で納豆ダイエットが放映され、店頭から納豆がなくなった話をブログに書きました。

http://www.kanpou-ichizen.com/2007/01/post_2c5c.html

そして、予測されたとおり、放送内容に捏造があったとか! また、放送前に内容が流通サイドに流れているという噂があったとのこと。つまり大手スーパーがTVの放映前に、該当商品を大量に買い占めているという話も出ています。

それはともかく、健康番組にはこのような話が常に伴っています。つまり、メーカー等に先に情報を提供しておき、一気に販売することで大きな利益を上げるというものです。

短期間で効果が出るような健康法を誰もが望むのは当然ですが、中国のダイエット茶などで事故があったように、簡単に効果が上がるところには何らかの問題があるのです。

マスコミに振り回されない健康志向でありたいものです。

虫指されによって生じる疾患に、小児ストロフルスがあります。

これは虫に刺された部位に過敏反応が生じ、痒みや丘疹が生じるもので、アレルギー体質の子どもに多くみられます。ただし小児に限らず、大きくなっても皮膚が弱い方、漢方でいう表虚の方に同様の症状がでることがあります。

高校1年のTくん、指に小さな傷をした頃から赤く腫れ、熱を持つようになりました。病院では感染症ということで抗生物質をもらいましたが効果なく、相談にこられました。

真っ赤に腫れあがって、指も曲げにくい状態でしたので、とにかく腫れをとることを考え、<十味敗毒湯>と<五行草茶>を使っていただきました。

1週間で腫れはかなり引き、赤みがまだ残っていましたが、しばらく続けてもらうことにしました。

アレルギー体質があり、皮膚が弱いTくんの場合は、根本治療としては表虚に対応する<桂枝加黄耆湯>などが適する体質と思われますが、まずは腫れを引くには<五行草>のような清熱利湿作用のものが必要と考えています。

次の1週間後が楽しみです。

子供の腹痛や嘔吐の相談は時々あります。

大人の場合は潰瘍や大病の心配がありますので、漢方薬を飲む前に病院で検査を受けられたか確認し、漢方薬を使っていただきます。子供の場合はそうする事もなく<小建中湯>などをお使いいただきます。

8歳のKくん、よく腹痛を訴えるとのことで相談にこられました。牛乳や水分を多く摂っていて、車酔いもすとのことで、これは明らかにおなかが冷えているために起こる腹痛と考え、<小建中湯>と<五苓散>を使っていただきました。

小建中湯はおなかを温め、丈夫にする薬で、味は甘く子供でも湯に溶いて飲めるものです。また、五苓散は口の渇きをとり、水分をさばく薬です。この2種類をお使いいただいて3日で痛みはなくなりました。

以前からですが、子供の要求のままに冷たい牛乳をたくさん飲ませている親が多いことに驚きます。それも寝る前とか、冬の時期など身体が冷える時にも同じように飲むのは問題があります。

牛乳に限らず、冷たい飲み物は習慣的に避けたいものです。

様々な内容の相談をお受けしますが、西洋医学的に病名がつけられなし変わった症状が時々あります。

66歳女性Iさん、朝起きたときに頭がカーッとしてフラフラする、立っていると身体全体が後ろに引かれるようでゾーッとする、頭から水をかぶったようで気持ち悪くなる、というものです。自律神経失調のようですが、このような独特の表現が聞かれることがときどきあります。

このときよく使うのが<温胆湯>です。この薬は清熱作用と安神作用があり、気分を安定させてくれます。過去に70歳くらいの男性で、背中を電気が走るといって来られた方にも<温胆湯>をお使いいただきました。日本漢方では<奔豚病>といって『気が身体の中を突き抜けるような症状』もあります。

病名のつけようの無い不思議な症状は漢方の出番です。

高齢者の排尿異常は様々で、尿が漏れる場合と、尿が出にくい場合があります。前立腺肥大の場合を除き、その他はいずれも腎気の低下による膀胱括約筋などのコントロール力の低下に関連します。

82歳の女性Tさん、昨年に尿が出にくくなり、病院で利尿剤をもらっていたが、スッキリでないので相談にこられました。

年齢から考えて、腎気を強め、且つ利尿作用がある<牛車腎気丸>を使っていただきました。1週間後、全く効かないと言って来られましたので、当面は利尿作用の<猪苓湯>を併用いただくことにしてすぐに改善しました。

その後、猪苓湯は中止し、牛車腎気丸だけ継続されていましたが、今日お越しになりすっかり良くなったとのこと。

しかし<補腎>すなわち身体を元気に保っていくために有効な薬であることを理解いただき、継続していただきました。 この薬はよく効くので、私の好きな処方のひとつです。

睡眠不足ではないのに、眠っても眠っても眠り足りない、そして昼でも瞼をふさぎたいというケースがあります。

原因は胃腸機能低下や極度の疲労などで<気虚>に陥った場合です。

25歳のMさん、昨年12月に風邪をひき、その後しっかり回復するまもなく年末で仕事を忙しくしてこられました。そして今年になってから、倦怠感が続き、夜は寝ているのに昼も眠く、瞼が落ちてくるようになり、また眉間が赤くなっていました。病院で検査を受けられましたが、結果はとくに問題ないとのことで、相談に来られました。

過去にも同じようなケースがあったので、極度の疲労による<気虚下陥>と考え、<補中益気湯>と<参馬補腎丸>をお使いいただきました。補中益気湯は胃腸の力を取り戻し、身体に元気をつけます。また参馬補腎丸は疲れによる<気虚>と<腎虚>を改善します。1週間程度で改善するものと思われます。

このように西洋医学では問題ないが、症状は改善されないというケースは様々あり、漢方が得意とする疾患です。

乳児湿疹は生後1ヶ月頃から発症する事がよくあり、繰り返したり、治りにくいことや、アトピーとの区別がつきにくいことなどがあります。

病院ではアンダーム軟膏や症状がひどい場合はステロイド軟膏などが使われます。

生後2ヶ月のKちゃん、顔を中心にあちこちに湿疹が発症しました。病院でステロイドの軟膏を処方されたのですが、お母さんが使いたくないとのことで相談に来られました。

元々ご両親にアトピー体質はなく、多分お母さんの食事内容に問題があり、乳汁に及んで発症したのではないかと思われました。

漢方では、飲み薬、漢方軟膏、入浴剤などを併用しますが、Kちゃんは2ヶ月ですので服用はむりで、<紫雲膏>や<タイツコウ軟膏>と<五行草>の入浴剤を使っていただきました。

それまで痒がっていたのですが、使い出してすぐに痒みが治まり、赤みも改善してきました。しばらく使うと消えるものと思われます。

漢方軟膏はごま油の香りがしますが、安全で何処にでも使えるのが特徴です。また入浴剤はこの他に<ヨモギ=ガイヨウ>や<桃の葉>など、症状によって使い分けます。5ヶ月を過ぎると飲み薬を使う場合もあり、子供には漢方が活用できるのが特徴です

テレビの話をもう1題です。

先日の「あるある大事典Ⅱ」で、納豆に含まれるイソフラボンにダイエット効果があるという内容が放送されました。

そのあくる日から、スーパーの陳列棚から納豆がなくなったとか!納豆だけでダイエットが出来るなら、今まで食べていた方はかなりダイエットできたのでしょうか? 

過去にも<杜仲茶>や<ギムネマ茶>のダイエットがブームになりましたが、いずれもマスコミの放送の仕方に問題があるようです。メーカーは、一時は売上げが増大しますが、そのリバウンドも考えられます。当店でもお客様のご依頼でまとめて仕入れたものが残るということが過去にはありました。何事もじっくり考え、正しい判断が必要ですね。

なお、当店でのダイエットは、短期決戦型の方には<マイクロダイエット>を、ゆっくり体質改善でダイエットの方には<扁 鵲>をお勧めしています。ダイエットの基本は食事の注意と運動にあることは当然ですが!

昨日のテレビ番組「本当は怖い家庭の医学」で、漢方をテーマにした放送がありました。

問診や舌診、腹診など漢方の診断方法や、生薬を用いた料理の話などの基本的な内容で、漢方普及の立場からはよい番組だったと思います。

しかし、この中で<漢方は医師によって処方される>とか<保険で飲める>との話がありましたが、薬局でも当店のように専門的にやっている所があることは話がありませんでした。

そこで紹介しておきたいのですが、保険適用の漢方薬エキス製剤は148種類がありますが、一方保険適用されないいわゆる<一般医薬品>としての漢方薬は、当店でも250種類程度常時在庫しており、その他のメーカーを含めると多くの種類があります。

これによって

1、漢方薬の選択の幅が広がります

2、動物生薬を含む優れた薬もたくさんあります

3、生薬配合によってはシャープな効き目の薬もあります

また、専門的な薬局では1人のお客様に30分~1時間かけて全身の状態を捉え、処方を決めます。○○病には○○湯というような<病名漢方>でなく、漢方理論、中医学理論に基づいて処方を決めています。

テレビを見て、思ったことを書いてみました。

最近は七草がセットになって販売され、七草かゆが簡単につくれることで伝統行事が引き継がれていくことは素晴らしいことです。Set

昔は原っぱから引き抜いてきたものですが、草が間違っていると言われて探したものです。

七草がゆは元々無病息災を祈願して始まったものですが、現代ではお正月の食べすぎで疲れた胃を休ませる機会として捉えられています。本当に休ませるなら、何も食べないほうがいいかも! 

七草セットを開けて調べてみると、ちゃ~んと入っていました。

1枚目の左から・・・セリ、ナズナ(ペンペングサ)、ゴギョウ(ハハコグサ) 

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2枚目左から・・・ハコベラ(ハコベ)、ホトケノザ(タビラコ)スズナ(かぶ)、スズシロ(大根)

Hako

自律神経失調症の方や、そこまで病的でないが神経質な方などで、どんな漢方薬をも飲めない方が時々あります。

まずは飲もうと思うと吐き気がする、とにかく飲んだが気分が悪くなり戻す、口が苦くなる、胃が痛くなる、などの症状です。

これは漢方薬だけでなく、健康食品でも味によって飲めないようです。

原因は、

飲むものに対し不安感があるとか、

味覚や胃が過敏で、反射的に緊張状態になってしまうのか

あるいは過去の服薬に対するトラウマ?かもしれません。

このような方の場合は時間をかけてカウンセリングが必要になりますが、現実はなかなか改善せず、薬局をたくさん巡られているケースが多いようです。とても難しい疾患です。

読者の皆様、新年おめでとうございます。

本年も今日から営業を開始します。また、ブログもスタートしていきますので宜しくお願いいたします。

さて、このお正月のお休み中もたくさんのお問合せをいただきました。今日から順次回答させていただきますが、お正月もいろいろなことでお悩みの方がたくさんおられること改めて実感しました。

そして昨年からスタッフも増えて充実してきましたので、様々なご相談に対し、的確に、且つ迅速にお応え出来るよう頑張ってまいります。どんなことでもお気軽にお問合せくださいませ。St

お正月はお屠蘇とお雑煮で毎年始まります。

その歴史を調べると、平安時代から鏡餅が供えられ、その後京都で雑煮を食べる習慣がはじまったとか。

京都では白味噌仕立てで少し甘い味の中に丸餅をいれ、大根や人参、頭芋などを入れて作られます。関東ではすまし汁の中に焼いた角餅が入れられます。

その他、地域によってそれぞれの習慣がありますが、お正月の間同じ味では飽きてしまうので、我が家では京都~東京~北海道など味の旅?をして楽しみます。

<お屠蘇>とともに<お雑煮>もお正月の伝統行事、大切にしたいものです。お母さん方、子供たちに作り方を教えていってくださいね。