「海外研修報告」

海外研修8 : 中国・長沙工場視察

古村滋子先生が行ってきました。
11月23~26日の間、イスクラ産業(株)さんが今春発表した『衛益顆粒』のプロジェクトチームによる工場視察として中国湖南省・長沙を訪問しました。長沙は漢方薬を志す人なら誰でも知っている「張仲景」(傷寒論を編集した人物)にゆかりのある地であり、一度訪ねてみたいと思っていたのです。

【長沙】
成田空港から約3時間で上海空港、とてつもなく大きく新しい空港にビックリしました。
国内線に乗り換え長沙空港に到着した時は18時。すでに陽は落ちて静かです。
九芝堂製薬の余社長、他関係者に迎えられ歓迎のレセプションに参加しました。

九芝堂製薬は350年の歴史を持つ老舗、中国医薬業界300社の中で10位以内に入る規模の大企業です。中国漢方で有名な「独歩丸・瀉火補腎丸・天王補心丹」などがこの製薬工場で造られています。又、日本をはじめ米国、英国、東南アジアなどにも輸出しています。

衛益顆粒の製造工程を見学。消毒済みの帽子、衣服、シューズ、マスクをつけて工場内へ入ります。
近代化された設備、衛生面もきっちり管理され、厳しいチェックを受けて製品が出来上がっています。
次に湖南中医学院付属第二医院の程院長との会談も実現しました。先生は循環器が専門で、「衛益顆粒はウイルス心筋炎によく使われている」との話を聞きました。
ウイルスが口から入り心筋炎を起こすのですが、その治療に衛益顆粒がよく使われるというのです。
また、風邪を予防することもできるし胃腸を丈夫にすることもできると話してくれました。

長沙市の人口は250万人の大きな都市です。繁華街では高層建築が並びマクドナルド、ケンタッキー、コンビニもあり大勢の人でにぎわっています。長沙は刺繍でも有名です。また、長沙の近郊には毛沢東が青春時代を過ごしたという詔山があります。
「中国人なら誰でも一度は訪れたいと願う詔山の地」で多くの人が来ていました。

今回の旅の食事のキーワードは「辛」です。
長沙の食事はとても辛い!
食事中の温かいお茶はますます辛く、口の中は火の海となります。
どの料理にも唐辛子が入っています。
ヘビの煮たもの、スッポン料理、鳥骨鶏、豚肉などすべてが辛いのです。
「辛い物を食べないと革命は起こせない」と毛沢東が言っていたらしいです。

九芝堂の余社長、黄工場長と
九芝堂の余社長、黄工場長と

九芝堂の近代的な工場
九芝堂の近代的な工場

キャップをつけて工場内へ
キャップをつけて工場内へ

長沙市内の毛沢東の銅像
長沙市内の毛沢東の銅像

激辛のスッポン料理
激辛のスッポン料理

街で「上海カニ」を縛るおばさん
街で「上海カニ」を縛るおばさん